Noah

愛の昼下がりのNoahのレビュー・感想・評価

愛の昼下がり(1972年製作の映画)
3.8
愛は同時に複数存在しうるのか。

現実の結婚生活に退屈を覚えて、「もう一つの人生」を待ちゆく女性を眺めながら妄想する主人公。
そんな時出会う旧友クロエ。波長も合う事から「もう一つの人生」を実際に形にしようと不倫未遂を重ねていく。

一夫多妻制が存在する事から愛は同時に2つ以上存在できるという意見と、今生きてる社会ではそれは許されずパートナー以外と一線を越えると不貞行為と見なされる意見。
愛という普遍的なものが、社会通念に左右されるというのは、新しい視点。

ロメール作品では珍しく、男が最後バカを見ない終わり方で逆にショッキング。

個人的に「風呂上がりの密着ふきふき」という絶好の欲望着火剤をすんでで振り切った主人公を称えたい。
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