ゾンビ将軍

きみがぼくを見つけた日のゾンビ将軍のネタバレレビュー・内容・結末

きみがぼくを見つけた日(2009年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

20240221#39
幼女の前に中年男が全裸でいきなりって即通報ものだけどね。

アマプラに入っていたので十数年ぶりの鑑賞。

初見時の感想は、よくできたSF恋愛ファンタジー、として涙腺もかなり緩んだと記憶。

しかし再見して2024年の時代感覚からすると感じてしまう「ひっかかり」がある。

ヘンリーが未来からやってきて、幼少のクレアと何度となく交流するのだけど、これって広義の「グルーミング」にあたるんじゃないか?

後年、彼女と結婚することを彼は知っている。だから、小さいうちから会うたびに自分に惚れるように仕向けている、と言われてもしかたがない。かなり「不適切」な行為になる。

二人は結婚して幸せになっているから、そのためのプロセスとして正当化される、そう思うしかないのだろうけれど、そこでのクレアの自由意志は軽視されている。彼女の将来にわたる選択肢を狭めている、という意味で。

二人が愛しあうようになるのは、彼らの意志を超えて、運命の道をたどらざるをえないということではないか。
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