Jeffrey

ソウのJeffreyのレビュー・感想・評価

ソウ(2004年製作の映画)
3.5
「ソウ」

本作は長編映画デビューとなるジェームズ・ワンの記念碑的傑作映画で、カンヌ国際映画祭に出品させて見事に世界に配給させたマーケティングの成功の代表例の1つだろう。脚本はワンとリー・ワネルで、映画「ソウ」シリーズの第1作目であり、その後に正式な続編がいくつか作られ、リブート版や多くの作品が作られた。この度DVDで一気に再鑑賞した。やはり一作目のこの作品は最もグロくない映画ではあるものの、非常に計算された脚本が素晴らしい。ライオンズゲートフィルムズもこれで大儲けしただろう。

物語は老朽化したバスルームで目覚めた2人の男、ゴードンとアダム。それぞれ足首に鎖をはめられている。2人の間には自殺死体。全く見当がつかない状況に錯乱する、テープレコーダー、再生せよと書かれたテープ、壱発の弾、タバコ2本、着信専用の携帯電話、そして2本のノコギリ。耳障りな秒針の音とともに告げられるのは、6時までに相手を殺すか、2人とも死ぬかだった。ここはまっ白な地獄なのか?連続殺人犯を追う刑事。異常な犯人の目的は?その正体は?謎と緊張感に満ちた、この2つのシチュエーションが交差し、1つの大きな答えに突き進む…と簡単に説明するとこんな感じで、逃げる方法はあるのか、その正解に届いた瞬間、究極の選択を見て、想像絶するラストを迎える作風になっている。久々に見たけどダニー・グローヴァーって刑事役で出てたね、今の今まですっぽりと抜けてたわ。
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