今年も始まりました、BS12年末恒例の高倉健スペシャル。昨年は「昭和残侠伝」でしたが、今年は「網走番外地」!
シリーズ3作目。でもこれは自分の知っている「網走番外地」じゃないぞ。
もちろん田中邦衛、由利徹といったお馴染みの面々は出て来ますが、嵐寛寿郎に役が鬼寅じゃないのがいただけない。
シリーズ3作目ということであえて定型を崩したのかもしれませんが、このシリーズの一番の魅力って、どんな設定の話でも、終盤のピンチで健さんを鬼寅が助けに来るところにあると思うのです。それがなきゃ、健さんの他の任侠映画と変わんないんですよ。
かと言って、最後の討ち入りシーンが盛り上がるかというと、敵の一家を皆殺しにするかと思いきや、敵方の用心棒(杉浦直樹)と一騎打ちするだけだもんな。
まぁ、待田京介、安部徹といったクセ強な昭和の俳優の魅力は堪能出来ますし、石橋蓮司、小林稔侍らの後の名優の若き日のチンピラ風情も貴重です。
BS12にて。