へいびゅ

サマータイムマシン・ブルースのへいびゅのレビュー・感想・評価

3.8

元々タイムリープものが好きだから絶対好きだろうなって前から気になってた映画。予想通り、めちゃくちゃ面白かった!!
夏のうだるような暑苦しさ、男子学生のどうしようもない悪ノリ感、ボロボロでガラクタだらけの部室…など、「タイムリープ」以外の要素も全ていい感じにかけ合わさってて、「なんかよくわからんけど最高!」な楽しさ100%の空気感が心地よくてなんかツボでした。

SF研とは名ばかりの、誰もSFに詳しくない(笑)男子学生たちが集まる部室に突如現れたタイムマシンをめぐって物語が始まります。
…が、「半グレの抗争に巻き込まれて死ぬはずの元カノを守る!」とか「時間を逆行して第三次世界大戦止めてやる!」とかそんなカッコイイ大義名分は彼らに全く無く、「クーラーのリモコンが壊れて暑いから壊れる前に行きたい」というためだけに過去に戻る。笑
この下らなさとしょーもなさだけでなく、その後の彼らの行動もまじでしょーもない。そしてどんどん過去と未来が狂っていく。

至る所が伏線になってて、考えた人まじで天才!ってなる。その割に頭空っぽにしても理解できちゃうのがこの映画のいい所。

自分にはこんな「夏」の思い出は無かったはずなのに「あの夏に帰りたい!」と思わせるような、みんなの中にある「夏」と「青春」が詰まった作品でした。ここから先、もし面白いこと、楽しいことを忘れそうになったらまたこの映画を観返したいな。
へいびゅ

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