本庄透

サマータイムマシン・ブルースの本庄透のレビュー・感想・評価

4.0
『サマータイムマシン・ブルース』(2005年)
テレビで放送しているとついつい見てしまう映画ってのがある。僕の場合普段はBS、CSの映画チャンネルをつけっぱなしにしているので余計そういう映画に出くわす。この『サマータイムマシンブルース』もそんな映画の一本。いつも途中からだったり終わりのほうからだったりするのだが、それでもついつい見入ってしまう。もともと時間物SFが好きな事もあって劇場だけでなくDVDやBlu-rayでも見たのだけれど、オチがもうひとつキマラナイことをのぞくとこの映画かなり面白く出来ているのだ。

舞台は夏休みのキャンパス。クーラーのリモコンが壊れて冷房が入れられず蒸し風呂のようになったSF研究会の部室に突然タイムマシンが現れたからさあ大変!!昨日へ戻って壊れる前のリモコンを取って来るべくタイムトラベルを決行したはいいが、アインシュタインの相対性理論やタイムパラドックスも絡んで事態は意外な方向へ!!てなお話だが映画のリズムはいたってオフビートで緊張感のキの字もなく、おバカな映画だよなあとか言いながらニヤニヤ見るのがちょうどいい。

それと隣の写真部の女子学生役の上野樹里さんがなんだか極めて普通に綺麗で魅力的だ。もう一人の真木よう子さんは他の出演作品ではまず見られない地味な女子学生役だがこの人は何をやってもやはりかなりエッチだ。まあ役者陣の「このノリだめだから」的な演技とアンサンブルが楽しいし結構笑わせてもくれる。いずれにせよおバカな映画に変わりはないんだけどこの映画の場合「おバカな映画だよなあ」は、最高の賛辞だと思う。
本庄透

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