備忘録
1994年12月に鑑賞。
1995年お正月映画だった。
キアヌ・リーブス主演、ヤン・デ・ボン監督のアクション作品。共演はサンドラ・ブロック。
三人とも本作の大ヒットで一躍メジャーなスター&監督になった(キアヌは「ビルとテッドの大冒険」や「ハートブルー」、サンドラは「デモリッションマン」で映画ファンには知られていた)。
SWAT隊員の主人公が、元爆破物処理班の犯人が仕掛ける爆弾を解除するために活躍するお話。
エレベーターやバス、地下鉄を舞台に爆破犯人との闘いが描かれるが、タイトルどおり全編を通してスピード感がある演出でテンポ良く観られる(タイトルのスピードはそっちの意味ではないけど…)。
いろいろな不運が重なってサンドラ・ブロックがバスの運転をすることになったり、何気ないカットが後々に影響したりする伏線のはり方など、「ダイ・ハード」から始まった近代アクション映画(造語)のセオリーも詰め込まれていて飽きさせない(ヤン・デ・ボンは「ダイ・ハード」の撮影監督)。
エレベーターや地下鉄のシーンも迫力はあるが、やはりタイトルにも繋がるバスのシーンのインパクトが大きい。運転手が倒れたり、速度は落とせないのに道が無かったりといったアクシデントが次々に発生、観ているこちら側もハラハラしっぱなしだった。
犯人役のデニス・ホッパーの狂気っぷりもなかなかだった(動機が弱い気はしたけど)。
同時期にやはり爆弾犯をを追う作品「ブローン・アウェイ」も公開されている。同じテーマでありながら、そちらが「静」、こちらは「動」と好対象な作風で、その比較も面白かった。
余談だが、本作で「吊り橋効果」を知った(サンドラ・ブロックのセリフ「危険な状況で芽生えた恋は続かないわ」)。