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コーラスのkojikojiのレビュー・感想・評価

コーラス(2004年製作の映画)
3.8
2004年 フランス映画
監督、脚本、音楽:クリストフ・バラティエ
主演のマチュー役はジェラール・ジュニョ。
「幸せはシャンソニア劇場から」主演の愛嬌のあるハゲ親父。

舞台は戦後間もない1949年頃。
孤児や問題児を集めた寄宿舎、「池の底」
ある日一人の音楽教師マチュー(ジェラール・ジュニョ)が舎監としてやってくる。
マチューは反抗的な生徒達と、厳しい規律とお仕置きをする校長にとまどう日々が続くが、コーラスを教えることで生徒達を立ち直らせようとする。そんな生徒の中に奇跡のような「天使の歌声」を持っている生徒がいることに気が付く。

この映画はバラティエ監督が「幸せはシャンソニア劇場から」
の前に撮った作品だが、底辺には変わらず、人間に対する暖かい愛情が脈々と流れている。

ずっこけ合唱団がジェラール・ジュニョの独特の笑いに包まれながら、みるみるうちに素晴らしい合唱団になっていく。その過程が楽しい。

合唱団の中のソロを歌う少年モランジュ(ジャン=バティスト・モニエ)の歌声はまさに天使。心に響きわたる。
彼は実際も「サン・マルク少年少女合唱団」のソリストをしているとのこと。うまいはずだ。

クリストフ・バラティエは監督に加え、脚本、音楽も手掛けている。自分がつくる世界を完全に彼の中で出来上がっいるのだ。まさに天才だ。
小品ではあるが、その才能は十分発揮している。傑作だ。

※leylaさん、さりさりさんの紹介もあり観ることにしました。すごくいい作品でした。ありがとうございます😊

2023.02.06視聴57
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