2022/No.277
高倉健、吉永小百合初共演作。
昭和史の起点となった五・一五事件から二・二六事件までの激動の時代を寡黙な青年将校とその妻の生きざまと愛を描く。
2部構成からなる本作はフィクションながらも、当時の日本と軍人達がどの様に生き、対立し、その先の戦争に発展していってしまったのかと言う時代背景も感じられる。正に動乱の時代。
二二六事件の決起を極める段階から実際に行うまでの緊張感と、もう誰にも止められ無いあのなんとも言えない雰囲気がとても印象的。
それから高倉健、吉永小百合以外の出演陣の豪華さ。
田中邦衛、志村喬、桜田淳子、田村高廣、岸田森、永島敏行、佐藤慶、米倉斉加年、小林稔侍、阿藤快、左とん平、黒部進などなど。ぱっと見東宝映画のようで東映映画なのがまた面白い。俳優陣の名前だけ見たら間違いなく東宝。