ユキ

ちいさな哲学者たちのユキのレビュー・感想・評価

ちいさな哲学者たち(2010年製作の映画)
3.3
ろうそくが灯ると思考の時間。
高校の頃哲学が好きだったので鑑賞。
わかってたけど園児たちの会話が主なので、正直眠くなる。
愛とは、死とは、自由とは、大人にも説明できないことを先生は園児たちに問う。

なかなか突拍子もない意見が飛び交うのだけど、そのどれも笑ったりできない。
"自由とはちょっと独りになれること。"
"女の子は男の子にしか恋できない。"
"亡くなった人が棺に入る。死んだ人は入らない。"
わたしが同じ問いをされたら彼らみたいに言葉で考えを伝えられないと思う。言葉はなんかしら出るかもしれないけど、文法とか単語選びに余計なプロセスが入るから、伝えたいことの半分も言えないと思う。
質問の答えとして本質を付いているか以前に、わたしは成長して良くも悪くも言葉とか世間体に囚われるようになったはず。
先生にとっても、園児たちにとっても忍耐と挑戦の授業であったと思う。
フランスということで、移民文化を感じられるところもいい。
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