もやし

サムサッカーのもやしのレビュー・感想・評価

サムサッカー(2005年製作の映画)
4.9
なんかすごく落ち着く映画。



指を咥える癖が治らない高校生の話。
というか家族の話かな。

静かな音楽と綺麗な映像で見やすい。



落ち着かなくて、イライラして。
教師からADHDの可能性を指摘され、服薬するようになったら頭がクリアになる。
色んなことが明瞭になり、討論部でも弁が立つようになる。
これで解決か?
しかし、やがて言葉だけが暴走し、崩壊し、結局心はモヤモヤ。
明確な解決や成長などやはりなし。

恋愛も何ともモヤる感じ。



だが時間は経っていき、変化だって自然と起きていく。



全体的には何だかよくわからない映画だが、これがリアルなんだろうなと思う。

環境は自然と変わっていき、人生は進んでいく。

「大切なのは答えがないまま生きる力だ」というラストの先生の言葉が残る。
形にならないものを描いた優しくて落ち着く映画。
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