なんかすごく落ち着く映画。
指を咥える癖が治らない高校生の話。
というか家族の話かな。
静かな音楽と綺麗な映像で見やすい。
落ち着かなくて、イライラして。
教師からADHDの可能性を指摘され、服薬するようになったら頭がクリアになる。
色んなことが明瞭になり、討論部でも弁が立つようになる。
これで解決か?
しかし、やがて言葉だけが暴走し、崩壊し、結局心はモヤモヤ。
明確な解決や成長などやはりなし。
恋愛も何ともモヤる感じ。
だが時間は経っていき、変化だって自然と起きていく。
全体的には何だかよくわからない映画だが、これがリアルなんだろうなと思う。
環境は自然と変わっていき、人生は進んでいく。
「大切なのは答えがないまま生きる力だ」というラストの先生の言葉が残る。
形にならないものを描いた優しくて落ち着く映画。