このレビューはネタバレを含みます
舞台は、多種多様なモンスターたちが暮らすモンスター・シティ。
街で消費される"クリーンでパワフルな"エネルギー源として、「人間の子どもの悲鳴」を収集するプロ集団を擁する"モンスターズ・インク"が描かれる。
オープニングからかわいい。
"モンスターズ・インク"のCM、"真心込めて脅かします。"も聞き慣れない組み合わせで斬新。
モンスターたちにとって脅かす対象である「人間の子ども」が、同時に自身に対する生命の脅威となっているのも興味深い。
サリーとブーの関係性や接触交流をみても、「触ると危険」というのは事実無根。
創業者から3 世代にわたる"モンスターズ・インク"の経営指針とモンスター・ワールドの各メディアによって強化され続けてきた「デマ」。
世間が盲信する「常識」というものは作り上げることが出来るのだと、一種の警鐘のようにも思える。
最終的には、その「常識」を覆す着地点。
自身が見えている世界は自身が想像するよりも狭くて小さいものだということ。
前日譚だという次作もたのしみ。