シドニー・ポラック監督×ロバート・レッドフォードの政治サスペンス。
書籍の分析を専門とする諜報員が、巨大な陰謀に巻き込まれる。
I don't interest myself in "why". I think more often in terms of "when", sometimes "where"; always "how much".
政治不信や社会不安といった70年代の混沌とした空気感が漂う、巻き込まれ型政治サスペンス。シドニー・ポラック監督×ロバート・レッドフォードの作品は外れがない。
掴み所のない巨大な闇。複雑。混沌。不安。疑心暗鬼。ここに、ニューヨーク・タイムズが絡んでくると『大統領の陰謀』(ウォーターゲート事件)を考えずにはいられない。
レッドフォードとフェイ・ダナウェイの共演も見所。フェイ・ダナウェイの役は、レッドフォード以上に理不尽な巻き込まれ方をする。不運としか言いようがない。
レッドフォードの着こなしが格好良い。襟を立てたPコート。ヘリンボーンジャケット、デニムシャツ。
含みのある絶妙なラストカット。痺れる。彼の孤独な戦いはこれからも続くのだろう。
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