コンドルの作品情報・感想・評価

「コンドル」に投稿された感想・評価

PikKa

PikKaの感想・評価

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世界中の言語で書かれた様々な本を読む、
“読書” が仕事の男の正体はコードネーム「コンドル」と呼ばれるCIAスタッフ。
このコンドルを演じるのがロバート・レッドフォード。

目立たず日陰的な仕事をしているコンドルたちのチームが突然何者かに襲われる。
心当たりがない中、ほぼ孤立無援な心許ない状態で真相を追求しようとするコンドル。

真の裏切り者は誰なのか-

CIAというとスパイなど第一線の現場に出るものをスリリングに描いた作品が多い中、本作のコンドルたちはスパイなどの立場ではないため基本的に大掛かりなことはしない、いわゆる内勤者の存在。

世界の様々な言語で書かれた本をひたすら読んで、国家やスパイなどに関する情報を分析していくという職業設定が斬新で興味がわく。

そんな職業で表立って目立たない存在だからこそ、本人たちも知らぬうちに陰謀に巻き込まれ狙われる底知れぬ恐怖と不安、誰が本当のことを言っているのかという疑心暗鬼な心うちが伝わってきて観ている最中ずっとハラハラしてしまった。

特に派手な演出などはないものの、
巨大な陰謀に心身ともに追い詰められていく状況がじっくり描き出されていて面白い。

70年前半に作られた作品だけあって
映し出される人や物に時代を感じる。
この時代の映画の雰囲気が好き。

そして何よりもレッドフォードのカッコよさ、佇まいに見惚れる。
今見るとかなり意味深な映画ですね。昔見たときは、巻き込まれ型スリラーと思いましたが、スノーデン事件やウィキーリークスみたいな事件が起こっているとコンドルの行為が正しいと必ずしも見えなくなっている。アメリカだけでなく同盟国も巻き込まれる。当時は、ヒーロー的な行為も犯罪に繋がる時代になると安易に全てを暴露することがいいことやら分からなくなってくる。フェイ・ダナウェイとのラブシーンは意味不明だ。疲れないのか?
70年代を感じる。
アップテンポなジャズミュージック、控えめなアクション、レッドフォードの色気、これぞハードボイルド。

このレビューはネタバレを含みます

 75年のシドニー・ポラック監督作品である。

 シドニー・ポラックはプロデューサー、監督、俳優の三役をこなす根っからの映画人である。監督作品も「追憶」、「トッツィー」、「愛と哀しみの果て」など名作も多い。
 
 物語はアメリカ合衆国CIAの外郭団体たるアメリカ文学史協会に所属している第17課のジョセフ・ターナー(R.レッドフォード)がエンジン付き自転車で呑気に出勤するところから始まる。
 
 職員は8人で彼らは世界の書物を読みあさり、参考となり得る仕掛けや罠、暗号解読、或いはスパイ技法を収集分析するという部署である。
 聞くからに呑気な職場と推察できる。
 案の定、ターナーは15分遅刻で課長にイヤ味を言われるも「少し向かい風だったので」とどこ吹く風。
 職員も和気あいあいでひたすら終業時刻を待つような素敵な職場なのである。

 そんな中、ターナーはある書物の分析結果をCIA本社に提出していた。
 その本は売れていないにもかかわらず何ヵ国語にも翻訳されていたことに違和感を持っていた。
 その日、本社からターナーの分析に対して「君の仮説を裏付けるもの無し」との返信が来たばかりであった。

 お昼も近づきターナーの当番でお昼の買い出しに行くが外は雨模様。セキュリティーのある表玄関ではなく、地下を通って裏の破れた金網を擦り抜け出掛ける。

 この間にマックス・フォン・シドーことジュベールの殺戮部隊が3人で訪れ、サイレンサー付き自動小銃で職員全員が惨殺される。

 買い出しから戻ったターナーは惨状を見て驚愕する。
 青ざめてそこを抜け出し、公衆電話(当時は携帯電話は無い)からCIA本社に自己のコードネーム「コンドル」を使って報告を入れる。
 本社からからは自宅や馴染みの場所は避けて身を隠せとの指示。
 しかし、今日休んでいるハイデガーのことを思い出し、彼の自宅へ行くも彼もベッドの上で死んでいた。
 そっとターナーは自宅へ戻ると自宅前で近所の知人がターナーを見つけてお客が二人部屋で待っている旨告げられる。
 ターナーは自分も完全に狙われている事を悟る。

 何が起こって、誰を信じていいのかが分からない。
 青くなって再びCIA本社に電話するとニューヨーク支局の副支局長ヒギンズが出て、「君を安全に保護する。17課のウィックス課長が出迎えるから1時間後にアンソニア・ホテルの裏路地で待て」との指示。
 しかし、ターナーは課長はおろかヒギンズさえ面識がないので行くことを渋った。そこでターナーの同僚で親しい統計課のサムを同行させる条件で了解する。

 1時間後、ホテルの裏路地にサムが立っているとターナーは恐る恐る近づく。横に隠れていたウィックス課長がいきなりターナーに向けて発砲。辛くも逃げ切るもサムは課長に打ち殺される。

 真っ青になってパニックったまま、ターナーは街のスポーツ用品店に飛び込む。そのレジで買い物を済ませた女性に近づき無理やり彼女の車に乗り込む。彼女の名はキャシー(フェイ・ダナウェイ)で女性写真家であった。暫く彼女のアパートに身を寄せる作戦をとることにした。

 ターナーは彼女のアパートでじっくり一連の出来事を分析してみたが、7人もの同僚が殺されるほどの理由が皆目分からなかった。自分の提出した報告書が重要な部分に触れてしまったのかもと疑心暗鬼になる。
 はじめは恐怖で混乱していたキャシーも次第にターナーに気を寄せていく。終いには「あなたは優しくはないけど、その澄んだ、嘘はつかない目が素敵」なんか言われたりしている。色男は得だぜ‼️この野郎ー‼︎

 この辺りからキャシーを仲間に入れターナーの反撃が始まる。元来、冷静な分析力に優れていたし、プロフィールは元通信兵である為、電話工事の現場からくすねた職員用電話機でジュベールの宿泊先ホテルの部屋電話からCIAの裏組織の司令塔たるアトウッドの電話番号迄突き止める。

 アトウッドの自宅書斎で彼を待ち受け、銃口を向けてカラクリを白状させようとするとターナーの背後にジュベールがピストルを持って立っていた‥。

 実にテンポが良く、観客も何、何、何っていう瞬間から、エー‼️って言う展開でハラハラドキドキのサスペンス感満載である。
 それもこれもレッドフォードとダナウェイの見事な演技力によるところが大きいのは間違いない。
 そしてマックス・フォン・シドーのクールでシャープな殺し屋振りは、とてもこれより2年前のエクソシストで年老いたメリン神父を演った人には思えない。

 因みに音楽もデイヴ・グルーシン担当でリー・リトナーと彼のバンド:ジェントル・ソウツが奏でる当時最先端のタイトなクロスオーバーサウンドでいかしていた。

 ポリティカルサスペンス映画としては群を抜いて面白いと思っているが、アカデミー賞には絡んでいないのがなんとも不思議である。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の元ネタと聞いて。
ロバートレッドフォードみたいな年の取り方したい。あとこういう陰謀ものもっと観てみたい。
けい

けいの感想・評価

3.6
『ウィンターソルジャー』のモチーフとも言える、組織に追われるスパイ映画。レッドフォードの役柄が、純粋なスパイじゃないのがいい。音楽は『名探偵登場』のデイブ・グルーシン、最初軽く徐々に重く。
レッドフォードの格好良さが光る作品。
健一

健一の感想・評価

3.6
1975年 🇺🇸映画 カラー作品。

ロバート・レッドフォード主演のサスペンス。

CIAの下部組織であるニューヨークのアメリカ文学史協会が何者かに襲撃された。
偶然その場に居合わせなかった為 命拾いをしたコンドルは CIAと緊急連絡を取り落ち合うが コンドルは罠にハメられた事に気付き その場を去る。
CIA内部の陰謀と渦中に放り込まれた男の逃走劇。

70年代に流行したポリティカル サスペンス!

「大統領の陰謀」に触発されてスピルバーグが「ペンタゴン・ペーパーズ」を製作したように 是非本作のリブート版をスピルバーグに作って欲しい!
ケータイ、GPS、ドローンを駆使して 21世紀版「コンドル」を作ったら絶対面白くなると思う。
そう感じる程 本作にのめり込んだ!面白い🤣!

若き日のロバート・レッドフォードが超カッコいい!
「スパイ ゲーム」でブラピが本作のレッドフォードをイメージしたと言う通り ブラピ そっくり!
あっ逆か。ブラピがレッドフォードに似てた。

シドニー・ポラック監督の無駄の無い淡々とした演出がより緊張感を増す。
レッドフォードと永年コンビを組んで数々の名作を生み出してきた二人。本作ももっと早く観ればよかった。

決してハデさはないが サスペンス物が好きな方なら 存分に楽しんでもらえる作品だと思います。

是非! リブートを願う!
ロバートレットフォードの美しくカッコいいこと✨

ブロンズの艶のある髪の毛、ジーンズとピーコートのセンスの良さ💕アランドロンとどっちがいい?と言われたら迷っちゃいます。。

フェイダナウェイも、久しぶりに観ましたが、彼女もカッコいいし綺麗な顔立ちですね。

昔々の映画は、やっぱりいいですね。突っ込みどころは、多々ありますがなんとなく突っ込めません‼️

レットフォード、引退だそうですが、俳優業、監督業、学校まで設立して後悔ないからかな?後進に道を譲るからかな?

次に録画しているアウトローを観ます。
オープニングから軽快に話が進み、派手なアクションとか無くても十分に面白い。
ロバート レッドフォードさんは勿論、今年亡くなったマックス フォン シドーさん演じる殺し屋がとても良かった。
フェイ ダナウェイさんを初めて魅力的だと思いました。
ラストも良いです。
まり

まりの感想・評価

4.0
CIAの外郭団体、アメリカ文学史協会に所属するコードネーム“コンドル”が、とある報告書をきっかけに狙われることになるサスペンス。
主人公があらゆる小説を読んでデータ化、分析をする“本読み”という設定が新鮮だった。
コンドルは銃などの腕が立つわけではないので、本読みという仕事ならではの知識を生かした頭脳戦になるところもいい。
そして何といってもロバート・レッドフォードがかっこいい。
無関係の女性を巻き込んでいくあたりかなり横暴なのですが笑
ただ者じゃない感満載の暗殺者の存在感もすごいし、言いようのない孤独感を漂わせながらもオシャレなラストも印象的。
ロバート・レッドフォードの映画をもっと観たくなりました。
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