【貧困層の描写が…】
アイドル映画の巨匠澤井信一郎監督作。このサイトでの評価は低いが、丁寧に男女のワケあり話を綴っており好感の持てる演出。まさに職人技ですね。
個人的には同じ荒井晴彦脚本の『Wの悲劇』より好きだったりする。ラストで流れる大貫妙子のテーマ曲も悪くない。
80年代の大学生の鬱屈した心情をサスペンスフルに捻出した一編。冒頭の海岸での強姦シーンを長回しで撮った鬼気迫る映像から始まり、終始ダウナーな雰囲気が流れている異色作。ひねくれた台詞回しが印象的。
河合美智子演じるミステリアスなヒロインが「どうする事もできない」といった些か日活ロマンポルノ風のドン底な状況を生きる人間像を体現していてドンヨリする感じではある。ご都合主義的なラストがちょっと寒いがまあまあ及第点かな?🏄♂️