境

愛と死の記録の境のネタバレレビュー・内容・結末

愛と死の記録(1966年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

吉永小百合さんと渡哲也さんの恋愛映画
でも根本には「戦争」という大きなテーマがあります。
私は戦争をしらない時代に生まれました。
最近は戦争、原爆の悲惨さ伝える番組などをテレビで見る機会も少なくなりました。

この映画をみて、改めて戦争は何も生まない悲惨なものだと思うし被爆者に対する差別もあった というのも改めて知ることができました。

個人的には出会いのシーンと病院のシーンの温度差(幸せムードから一転)がありすぎて見ているのが辛かったです。
心配だけど苦しんでいる相手を見るのが辛い、亡くなったときに放心状態、1人の時に狂ったように泣く等 感情移入、共感できる部分が多すぎて涙なしには見られませんでした。

和江の「もう私はあなたの妻よ」という言葉に、幸雄ははっきりとした言葉で「ありがとう」と返していましたが この「ありがとう」にたくさんの想いが詰まっているのが分かり、本当に感動しました

結果 幸雄はそのあと亡くなり和江は死に目に会えませんでしたが、幸雄が亡くなる前に見た光景が笑っている和江だったこと、そのあと(もう既に覚悟は決まっていたであろう)和江が幸雄の元へ行くために自殺をしたこと。
私はこの結果が救いであると思いましたし、「純愛」だ。と思いました。
ラストについては色々意見は分かれると思います。

この映画に出会えて本当によかったです。
境