BOB

神経衰弱ぎりぎりの女たちのBOBのレビュー・感想・評価

神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)
3.5
スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の出世作となった恋愛狂騒劇。

🍅🥤

『ボルベール〈帰郷〉』鑑賞以来、何となく食指が動かなかったペドロ・アルモドバル監督作品。これが2作目の鑑賞。

女性たちが浮気性の男に翻弄されるドタバタコメディ。口先だけの男たちに心傷付けられるも、互いに支え合いながら逞しく生きていく女性たちの姿が印象的だった。お洒落な服装に身を包み、心身共に開放的で自立していた。

ホームコメディのようなアットホームの雰囲気とカラッとした作風が特徴。アメリカのスラップスティックコメディ程の奇想天外さはなかった。

カラフルな色使い、特にビビットな赤色が目に飛び込んでくる。それが意味するのは、情熱、愛情、強さ、女、血、火、トマトなどといったところだろうか。

ガスパチョ映画。冷たく濃厚で美味しそうだな〜と見ていたら、ストーリー上でも大きな役割を担っていた。ご親切にレシピまで教えてくれた。Muchas Gracias!

殺人犯の母親役を利用した漂白洗剤のCM。面白いアイデア。笑った。

ヨーロッパ映画らしいモダンアートなタイトルクレジット。陽気なマンボー・タクシーも良いね。


31
BOB

BOB