松井の天井直撃ホームラン

進め!ジャガーズ 敵前上陸の松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

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↓のレビューは、以前のアカウントにて投稿したレビューになります。

☆☆☆★★


監督前田陽一。脚本に小林信彦を迎えて送るドタバタナンセンスGSコメディ。主演は当時人気絶頂期のジャガーズ。

金の密輸に絡む地球制服を企むのが内田朝雄。まるで007に於けるスペクターの様なキャラクターで、勿論パロディでも在る。
組織の男2人が、てんぷくトリオの三波伸介と戸塚睦夫。もう1人の伊東四郎はジャガーズのバンドホーイになる。

密輸相手に間違えられるジャガーズ。組織から命を狙われる羽目に…とゆうのが大筋の内容。
その合間に時代色の有るサイケデリックな演出や、当時を知るギャグ等が入る。当然の様にパロディ満載です。

内田朝雄が語る台詞等は、もろに『第三の男』のオーソン・ウエルズの有名な台詞だ!
007のパロディならばボンドガールだ!…って訳で。送り込まれるのが、ゴレンジャーならぬセクシーパンチガール。
それに併せて歌いながら登場するのが、「押せば命の泉アキお○ぱいがボイ〜ン!」だ(笑)

横浜ドリームランドと、八王子のサマーランドを貸し切っては、ジャガーズのPVの様に撮影。馬鹿馬鹿しい場面が続く。
目指しているのが、『ビートルズがやってくるヤアヤアヤア』であろうのは明白。

ジャガーズの曲は当然だが、ヒロインにあたる中村晃子も自身のヒット曲「虹色の湖」を披露。
やっと運命の女性の尾崎奈々と巡り会うが彼女は…となり、最終決戦の地はあの硫黄島だぁ〜。
ここで登場するのが、ミリタリールックのルンペン(笑)

大平洋戦争に於ける大激戦の地に於いて、実に馬鹿馬鹿しい戦争ゴッコが展開される。

当時のGSブームの一端を知れる内容で、その馬鹿馬鹿しさに乗れれば充分に楽しめる。
尤も、当時のネタ等を知っていないとちょっと辛い…かも。

2010年7月23日 シネマヴェーラ渋谷