浅野公喜

おにいちゃんのハナビの浅野公喜のレビュー・感想・評価

おにいちゃんのハナビ(2010年製作の映画)
3.7
新潟県小千谷市片貝町で行なわれる花火大会をテーマにケンゴ・コウラ演じるひきこもりだった兄とミツキ・タニムラ演じる難病の妹の絆を描く実話に基づいた作品。新潟出身なので前から気になっていたのですがやっと観れました。

ベタな内容で、ひきこもりの兄を助ける為に明るい妹があの手この手を使って外へ引っ張るので一見ひきこもりには酷で押しつけがましい感じもするのですが、退院したばかりで家族との交流に飢えてたと考えれば合点がいき、そんな兄もまんざらでもなく妹が絡まれた時に何も出来なかった辺りを起点として少しずつ立ち直っていくという流れと二人の演技が自然で、兄が元気になれば今度は妹が弱くなってしまうアンバランスさが切ないです。終盤の花火作りが意外とその過程に伴う苦労を端折っていたからか、エンディングの花火が凄く感動的というわけではなかったのですが兄が成人式の日にあるメッセージを受信したのは心に響きました。

新潟のホームセンター、コメリや小千谷だけでなく長岡市の病院、新潟市万代等も登場するのが地元民にとっては嬉しい所。ミツキ・タニムラは凄くタイプ(+同学年)で魅力的に見えるんですがあまり賛同者が居ないのが少し悲しいです。

ちなみに小千谷市なら小千谷高校隣のゴッチャドーロというイタリアンのお店がお勧めです。
浅野公喜

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