イチロヲ

アニマル・ハウスのイチロヲのレビュー・感想・評価

アニマル・ハウス(1978年製作の映画)
4.0
学園の除け者によって組織されている集団(フラタニティ)が、格上のエリート族と学園を牛耳る体制側に対して、アホな反抗を繰り広げていく。1962年の大学生活を舞台背景にしている、学園コメディ映画。

新入生の男子は、先輩により品定めされて、見た目の美醜や趣味・特技、あるいは人種によって、その人が属するフラタニティが決定付けられる。つまり、イケてる男子とイケてない男子に振り分けられてしまう。

本作では、イケてないほうに分類された男子たちのジタバタ劇が展開される。除け者視点の反体制運動は、いやが上にも気分が高まるし、絶大なカタルシスを得ることもできる。筆者は「イケてないグループへの振り分け」を実体験しているので、感慨もひとしお。

登場人物の中では、ジョン・ベルーシがトリックスター的な立ち位置で笑わせてくれる。一見すると空気読みができない白痴だけど、その場を混乱させるために意図してやっているように見える。60年代のヒット曲が、バックで流れっぱなしなところも醍醐味。
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