ベストな中田映画ではないかもしれないが中谷美紀のベストな作品。中谷美紀が少しでも好きなら観るよろし。中田中谷ならリングあたりが語られすぎて今作カオスはエアポケット感が強い。萩原が俳優として一線退いているのも影響あるか。
最初のシーンのあまりの妖艶さにひょっとして人外でした〜なオチじゃないだろうな訝しんだがそこは安心して良い。
時系列が少しややこしいが腕の傷が最初からこれ見よがしなので問題ない。
緊縛のシーン尺取りすぎやろwまあ構わんのだが。
あのシャワーのシーンなんやねんwまあ構わんのだが。
死んだはずの中谷美紀を町で見かけた萩原が車を止めて、歩いて追いかけようとするのだが、後ろの車のやつがお誂え向き(のDestinyみたい)な感じでいかにも絡んで殴ってくるのが行動原理として雑すぎる。殴られるシーンを撮りたいだけ。
しかしアレをアレするための狂言は遠回りやろー。
両者の部屋の同じ位置に水槽があってアカルイミライ的な閉塞感のモチーフなのかなとも思ったがこちらの方が先だ。なんにせよ黒沢清的な不穏さで攻めたら傑作になったかもなあと思うが、中谷が霊的ではなく意外にキャッシュな奴め！な展開なのに、やっぱ実存的な不安からの突破で落ちるオチ。どちらかにした方がよかったと思う。いやでも宮沢りえの紙の月感もあってあれで終わらすのは好きかも。
2000年の作品なのに風景、服装がバブルっぽい。こんなんだったかなあ。中谷美紀化粧濃くすると浅野温子に見えてくるし。なんかなつかしいゾ！
映画3点+中谷5点
5点満点中8点となりました！
