セッセエリボー

てんびんの詩のセッセエリボーのレビュー・感想・評価

てんびんの詩(1988年製作の映画)
3.5
作りすぎとはいえ、思ってたよりいい話だった。。。
80年代型の消費社会に?を呈するべく、商売の原点を思い出さむとする映画。主人公の少年は鍋蓋を売り歩きながら商人の心得を学んでいく。教科書的ではあるが結構印象的なシーンもあり、なかでも鍋蓋が水を流れていくイメージなどなかなか幻想的だった。
いつの話だよみたいな世界なのに音楽がやたら洗練されているのでミスマッチ感溢れ、とりわけそれが極まるラストシーンは感動とともに笑いを禁じ得ない。しかしやたら顔を撮りたがる映画だ。