セッセエリボーさんの映画レビュー・感想・評価

セッセエリボー

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女群西部へ!(1951年製作の映画)

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さすがに当然マッチョな西部劇のマナーで作られているのは前提として、他の西部劇がついぞ描くことのなかった瞬間がいくつも刻まれていることの意義ははかりしれない。先住民襲撃後に戻ってきたダノンを見る相方の冷>>続きを読む

あのコはだぁれ?(2024年製作の映画)

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夢への執着というサナの動機とジェネレーションズの起用とのあいだに多少とも必然性があった前作に比して、今回は総じてブレブレな印象。まあ今の時代にマス向けエンタメホラー作ったらこんなもんか。
出産や育児に
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(1999年製作の映画)

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こちらは加害者の姿が見えないことが恐ろしかった。途中のブルースの説得力

向こう側から(2002年製作の映画)

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ドキュメンタリーとして徹底的に誠実。ボーダーについての何かを見るたびに、語られる内容に反して風景にあまりに人の気配がないことに毎度虚をつかれる。越境者たちはどこまでも不可視化されていて、スコープを通し>>続きを読む

アイス・ロード(2021年製作の映画)

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『帰れマンデー』見る代わりに見た。明らかに言い過ぎなラインでクソミソに貶した上でしっかり謝るリーアムニーソンが面白い。一緒に見ていた母がとても楽しそうだった。

革命する大地(2019年製作の映画)

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めちゃくちゃ硬派ではあるが同時にめちゃくちゃオルタナティブな感性でできた変な映画だった。話が速すぎるのと話題が相当コアなのもあって、本題の農地改革が結局どうなったのかすら理解できずに終わった。もうひと>>続きを読む

HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

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かなり面白かった。編集のキレ味と個々の画面の美しさで、派手さはないのに緊張感が持続する。流行りの技法に走らず映画のナラティブの力を正面から信じている感じがあって好感を持った。各メンバーの背景が挿入され>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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役所さんの社会的ポジションが『冬の旅』でモナが出会う大学教授的なそれだとしたら、本作のニコやアヤの描かれ方には誰の欲望が投影されているのかと思う。役所さん毎晩あんなアブストラクトな夢見てるの?

花子 4K(2001年製作の映画)

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エフェクト付きレゲエ忌野、確かにフィッシュマンズっぽい。小さい頃の写真、声、チェロ、題字および後ろ姿でしか登場しない姉の幽霊じみた存在感が家族の像を奇妙に相対化している。排水溝トーーーク

ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

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なぜそこからそこまでを切り取ったの?という純粋な疑問は残るが『ボヘミアンラプソディ 』よりはよっぽどドラマとしてマトモで良かった。なにしろ音圧がすごい、最前列で見たのもあるかもしれないが本当にライブ聞>>続きを読む

エドワード・サイード OUT OF PLACE 4K(2005年製作の映画)

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「私は自分自身をいくつもの潮流の束であるかのように知覚しはじめている。誰もがあれほどまでに重要視する個人としてのアイデンティティよりも、そのような潮流であることの方をとりたい」

「すべてのイスラエル
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シド・バレット 独りぼっちの狂気(2023年製作の映画)

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こうして見るとソロ2作はEMIとギルモアが枯渇寸前の泉から吸い上げられるものを吸い上げようとしているようにしか見えない。隠遁後のシドもといロジャーが一見すると狂人には見えず戦慄した、古井由吉「風邪の日>>続きを読む

ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー(2022年製作の映画)

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映画祭が女性監督の作品に賞を与えるようになったこととか、あらすじレベルでフェミニズム扱いされてる大資本映画が、ぜんぜんパトリアルカルな映画産業をダメ押しで補強することにしかなってないというのを技法まで>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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めちゃくちゃいい。大袈裟なところは全くないのに引き込むし、画面はどれもいいのに個々のショット頼みでもない。上質。

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

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昼にテレビつけたら『ちゅらさん』やってたのだけど、それとコレが同時代というのは時間の神秘を感じる

ボンゴマン ジミー・クリフ デジタル・リマスター(1981年製作の映画)

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ジミークリフの歌はものすごく上手いが、それはそれとしてこれはどういう映画なんだろう。イマイチ何の話をしてるのかつかみづらかった。この前のレゲエサンスプラッシュといい80年頃のジャマイカになぜドイツ人チ>>続きを読む

MONTEREY POP モンタレー・ポップ(2017年製作の映画)

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この頃はみんなウッドストックよりも溌剌としていてとてもいい。ロックが音楽というより、ブルースをベースにしてなにか社会そのものにショックを与えるデモンストレーションであった時代のドキュメントとしてこの上>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン 4K デジタル完全修復版(1980年製作の映画)

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いろんな意味でもう作れないタイプの映画。画はどれも見事なもんだった。眼舐めるのすごい。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

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温泉みたいにさっぱりした。話でかかった〜〜

メモ:
次までになるべく原作読んでおく
なるべくでかい劇場で観る

ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

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平成の夜の夕張おばあ。侯孝賢ってどんな感じだったっけというのを思い出すのに時間かかった。山口なつおはこの頃から公明党だったんだな。音楽よい

COUNT ME IN 魂のリズム(2021年製作の映画)

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めっちゃ楽しかった、今後はもうちょっとドラム意識して聴こう…
元々ジャズドラムしかなくてロックドラムは60年代ぐらいにできあがったって本当かな。どうも英米白人ロック史に視野が偏っているようにも感じた。
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リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング(2023年製作の映画)

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ビッグになった理由を聞かれて「真面目にやってきたから」はアリさんマークすぎる。想像していた以上にクィア映画だった。信仰と乱痴気の間を揺れ動く姿は見てていたたまれないほどだったがアメリカで有色のクィアで>>続きを読む

良いビジネス(2017年製作の映画)

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超大作みたいなCGの作り込み。女の人がごりごりのゲール語で悪態つくのがいい。

とっくんでカンペキ(2012年製作の映画)

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邦題いいなと思って見た。特訓が裏目に出たパターンはジャルジャルがやってる。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.1

脚本を成り立たせているバランス感覚と編集の技巧は鬼気迫るものと思う、映画祭でこれがポンと出てきたらそりゃ騒然とするわ。でも法廷劇に思い入れのない人間からするとここまでファジーに終わらすならミステリーっ>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

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タイトルの平井堅フレーズ「Cierra los ojos」は『ミツバチ』でも『エル・スール』でもスピリチュアルなものへアクセスするときに出てきていた。『ミツバチ』は家族の外部の霊的なものとつながろうと>>続きを読む

挑戦(1969年製作の映画)

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決闘を煽るお母さんの「はい!はい!はいはいはい!」というコールが面白すぎた。エリセには悪いがピークで言ったらそこがピークだった。

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

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1回目@グランドシネマサンシャイン。A24、儲けの使い方が有難すぎる。もっともっとアリアスターで稼いでくれ。
BESTIAというので見たがギターの音めちゃくちゃよかった。そこにアンプ置いてあるのかと思
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