セッセエリボーさんの映画レビュー・感想・評価

セッセエリボー

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ゴダール・ソシアリスム 2K 版(2010年製作の映画)

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🦙

クリスマルケルも想起させる平滑化された海面にはじまり船上のショットは全てめちゃくちゃかっこいいし、デジタル時代に映画を撮ることの正解を出されてしまっているような気もする。そのうえで、どのようなも
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シルビアのいる街で(2007年製作の映画)

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すごすぎて話にならなかった。久しぶりにとんでもないもん見たな。ちょっと類を見ないぐらいの凄まじい完成度、あまりにも比類ない鮮烈な映画的瞬間に満ちた作品だったけど、こんな内容じゃ褒めるに褒められないのが>>続きを読む

よき⾕の物語/善き谷の物語(2025年製作の映画)

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なんか思ったよりフツーだった。こんな流行りのテーマにも乗っかるんだこの人。もちろん美しい瞬間は随所にあったし、ラストの川遊びのシークエンスなど素晴らしかったのだが。

雲と大地のはざまで/ルーツ 岩と雲の先へ(2024年製作の映画)

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🦙

松山千春のような邦題。多少奥行きをつける努力はされているとはいえ、やはりウカマウから続く「村にとどまって伝統的な生活を守りたい村民vs都市に出て金のために魂を失ってしまった村民」の古典的な図式は
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イミディエイト ファミリー(2023年製作の映画)

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素晴らしい、最高だ。レッキングクルーのギタリストの息子が監督してると後で知って納得がいったが、深い愛着と敬意を感じさせる作りになっている。個別インタビューとは別にファミリーのみんなを一堂に集めてインタ>>続きを読む

鶴は翔んでゆく/戦争と貞操(1957年製作の映画)

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きっもい話にバッキバキの撮影。まだ控えめだが十分に『怒りのキューバ』の片鱗が見えるウリセフスキーの撮影は既に何か異様な強迫観念のようなものを感じさせる。クレーンショットはいわずもがな、下から照らされた>>続きを読む

わたしの聖なるインド/我が理想の国(2023年製作の映画)

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インド版『私の想う国』。もっと尺を長くして生存者の証言を入れることもできただろうがあえてそうはせずに監督自身の私的な経験にとどめているところがかえってメッセージの具体性と緊急性を強く印象づける。パヤル>>続きを読む

影の列車(1997年製作の映画)

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これはさすがにすごい。手触りだけみるとアート映画のようだが、映画史の連綿とした問題系を正面から引き受けてそれと組み合っている。オスカー・アレグリアや佐藤真を想起したが、手つきはよりミニマルであり、扱っ>>続きを読む

THE DEPTHS(2010年製作の映画)

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うわあ面白い。濱口が商業的メロドラマに寄ったみたいな論調からわざわざ期待値を下げる必要もなかった。濱口のフィルモグラフィにも違和感なく収まる上質なサスペンス。見上げる/見下ろすの力関係のスリリングな転>>続きを読む

天国の日々 4K(1978年製作の映画)

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スタイルの洗練の極致で描かれる、感情の流れのドラマ。『バッドランズ』から飛躍的に手つきがプロっぽくなり、物語の深みも備わった一方、結局トンズラするあたりやってることは同じか。マジックアワーもそうだが夜>>続きを読む

バッドランズ/地獄の逃避行(1973年製作の映画)

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ショットで語るべき部分とセリフでの説明で済ませる部分との配分が完全におかしく、キットと同じく都合が悪くなったらトンズラすればいいやと考えてるかのような雑なストーリーを真に受ける気にはならないが、肝心の>>続きを読む

シラート(2025年製作の映画)

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えっっなんかあんま納得できてないんだけどこれって俺がおかしい? 何をしようとしてるのかひとつも理解できないまま終わった…なんでこれシネコンでかかってるの…?
自分たちはいとも軽々しく登場人物たちを殺し
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イン・タイム ドーナル・ラニー(2025年製作の映画)

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20世紀アイルランド音楽の革新の最大の立役者にもかかわらずほぼ一貫して裏方に徹しつづけたドーナル・ラニーのドキュメンタリー。プランクシティ、ボシーバンド、ムーヴィングハーツ、クールフィン、モザイクとい>>続きを読む

まずは踊れ(2023年製作の映画)

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「まずは踊れ、それから考えろ(Dance first, think later.)」

ベケットのなぜか女性遍歴にフォーカスした劇映画。まあこれもまたベケットかとは思うけど、この造形だとあまりに凡人臭
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フィルム(1965年製作の映画)

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2022.10.30
『夜と夢』や『クアッド』みたいなのを想像していたのでなんというかフツーすぎて拍子抜けした。まあ監督が違う人というのもあろうが。少なくともテレビ作品に見られるような、監視カメラを思
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ラルジャン 2Kレストア(1983年製作の映画)

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ブレッソン流シネマトグラフの完成形と呼ぶにふさわしい、怖ろしいほど削ぎ落とされた傑作。劇場で見られる機会を何年も待ち続けた甲斐があった。やっぱりここまで無駄なく断片的なもの同士の関係から最大限の効果を>>続きを読む

阿賀に生きる(1992年製作の映画)

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公害とか原発とか米軍基地とかのこと考えると、ラテンアメリカ諸国家の先住民に対する土地=身体収奪って全然無関係な話じゃなくて日本の国家と地方の間にも生じ続けてる問題だなと思う。エンドロールに太田昌国さん>>続きを読む

何も知らない夜(2021年製作の映画)

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映っているもの、語られていること、聞こえてくる音、およびそれらが語ろうとしている現実の私的/集団的な出来事の関係が決して明瞭ではなく、個人の痛みの記憶への深い下降を経て再構成されたようなこの映画が、こ>>続きを読む

暗くなるまでには/いつか暗くなるときに(2016年製作の映画)

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こちらは丁寧につくられててよかった。核心というか少なくとも観客に当初核心として想定される出来事をめぐって、複数のエピソードが互いに少しずつ重なりあいながら弧を描くようにだんだん遠ざかっていく。核心への>>続きを読む

カム・ヒア(2021年製作の映画)

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なにが映画の推進力になってるのかわからず、監督の問題意識を見ているあいだ共有できている感覚はなかった。先に『暗くなるまでには』見てからのほうがよかったな。人間が動物を演じることで人間と動物の境界を曖昧>>続きを読む

女性の休日(2024年製作の映画)

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さくっと見れるし面白い。休日自体は一日では足りないのではないかという気もするが、この出来事自体の社会的インパクト以上にこれを敢行したという事実が当事者たちに与えた自信の方がアイスランドの歴史にとって大>>続きを読む

エリス&トム ―ボサノヴァ名盤誕生秘話―/エリス&トム(2022年製作の映画)

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「あんなん出て まだ出て まだ出て 頭で あんたまだ あんなん出てて あんなん出てて だんだんだんだんだんウエッ」という空耳で知られる「三月の雨」を収録した名盤『エリス&トム』の成立過程に迫るドキュメ>>続きを読む

炎628(1985年製作の映画)

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詩情と緊迫感を凄まじい精度で同時に達成している。画面を横溢するエネルギーの奔流が制御されないまま衝突しあう、ロシア映画の底知れなさを凝縮したような映画だったな。視覚的にも聴覚的にもこちらの知覚は完全に>>続きを読む

ソドムの市(1975年製作の映画)

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終わったらラーメン食おうと思ってたのに全然ちゃんと食欲なくなった。さっきノルシュテイン見てきたのに、とんだお目汚しになってしまったな。

砂丘(1970年製作の映画)

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良くも悪くも大体想像通りの映画だった。ジョンフェイヒー聴けるのだけ意外だった。この時代のイタリア人、砂漠のロングショット好きね。予算の大部分を注ぎ込んだであろう爆発の撮れ高への執念を感じた。

オリビアと雲(2024年製作の映画)

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レオン&コシーニャの仕事に刺激されて、同じスペイン語圏だが地域も文脈も全く異なるドミニカからこのような独創的で丁寧な作品が出てきたことに喜びと期待を感じる。同じ登場人物が12人のアニメーターによってそ>>続きを読む

ファーゴ 4K(1996年製作の映画)

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面白かったけどずっしりきた。どうにでもなりそうでどうにもならない、の悪循環をうまく突いた巧みな脚本だったが、にしても主人公が愛せないダメ人間すぎる。

クリーム/フェアウェル・コンサート1968(1969年製作の映画)

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演奏に関してはいつも音源で聴いてるクリームに映像がついただけという感じ。音源で聴いていてもそうなのだが、だんだん何を聞けばいいのかわからなくなって違うことを考えはじめてしまう。それよりも曲間のインタビ>>続きを読む

ヤンヤン 夏の想い出 4Kレストア版(2000年製作の映画)

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ものごとは単純だ、複雑に見えるだけで。最後のヤンヤンのスピーチに予期せず涙がにじんだ。届くかどうかわからない、聞き届けられることをほとんど期待もしていないような、それでも何かを伝えようとしているかのよ>>続きを読む

キラー・オブ・シープ 4K レストア版(1977年製作の映画)

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アメリカンインデペンデント映画の質感が良かったが、感想と言われると。ブルドッグかぶり坊主がかわいい。

素晴らしい⾵船旅⾏ 4K(1960年製作の映画)

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思いがけずいいものが見られて嬉しかった。やはりこれほど常軌を逸したやり方でしか映し出せないものがあるし、それを見せることは紛れもなく映画のひとつの意義であると思う。朝靄にけぶる古都に忽然と闖入する色鮮>>続きを読む

アイム・スティル・ヒア(2024年製作の映画)

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「かつて」あったものが今はもう「ない」のではなく、その不在が「いま」私の中に経験されて「ある」というのがサウダージの感覚なのだとしたら、ブラジルの歴史はその言葉に何と痛ましい意味を付け加えてしまったこ>>続きを読む

ドイツ零年(1948年製作の映画)

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まあ内容は関係ないけど、先こっち見たかった感はある。例によってただただかわいそうな話ではあるが、うん確かに教師はそんなこと一言も言ってなかったぞ。衆院選前、廃墟に響くヒトラーの演説に高市早苗の声がこだ>>続きを読む