セッセエリボーさんの映画レビュー・感想・評価

セッセエリボー

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メイド・イン・バングラデシュ(2019年製作の映画)

3.9

観る前から3.9くらいかな〜と思ってて実際そのくらいだった。撮影サビーヌ・ランスラン、アケルマンの『囚われの女』を最近見ていたので冒頭の火事での扇風機へのゆっくりズームや臆さず画面を闇に溶かす瞬間など>>続きを読む

乾いた人生(1963年製作の映画)

4.4

イ!!ヌ!!!イヌが!!人外の演者がこんなに完璧に役をこなしてるのはなかなか見かけない。冒頭からずっと的確な動きしかしてないが、最期のそれはあまりに凄絶で息を呑んだ。本当に殺されちゃってるのが色々思う>>続きを読む

燃え上がる生物(1963年製作の映画)

3.3

夕飯食べながら見てたらちょっと気持ち悪くなってしまった。こんなのに感想なんてないのよ。開始15分ぐらいで始まる阿鼻叫喚は異様な勢いでびっくりしたがそれ以外は思ったよりみんな服着てるし踊ったり横になって>>続きを読む

勝手にしやがれ 4Kレストア版(1960年製作の映画)

3.5

予告の出来が良すぎてちょっと面白そうに見えてしまったが別にそんなことはなかった。嫌なマチズモ…。冒頭は悪くないんだけどそのあと急激に失速する。映画にジャンプカットの使い道なんてないだろと思ってたらゴダ>>続きを読む

気狂いピエロ 2Kレストア版(1965年製作の映画)

4.1

確かに悪くない…。この開放的なロケーションと大胆でパワフルなカメラワーク、小気味よくも安定した編集をなぜ他の作品では自ら殺すようなことをするのかよくわからん。例によって御宅は五月蝿ぇが珍しく個々のショ>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.6

あまりこういう個人史的というか、私的なセラピー(And the healing has begun…)の意味合いがそのままある集団の歴史に重なってるような作品を悪く言う気になれないのだけど、「それを言>>続きを読む

インタビュアー(1978年製作の映画)

4.2

グルジアのキムジヨン。シンプルに質が良くてあまり書くことがない。大胆な時間処理には目をみはるものがある。昇進を告げられる時に窓外の遥か遠方でふとん干してる人がいて演出なのかたまたまなのか気になった、ど>>続きを読む

ウジュムリ(1934年製作の映画)

4.1

すげえもん見たと思う。グルジア南部の土着呪術映画。舞台ルイジアナとかでリメイクしてほしい。

幸福(2009年製作の映画)

3.8

これがグルジアンユーモアなんでしょうか。面白うてやがて悲しい、ちょっと眠い。葬列がどんどん画面に現れてきて過ぎた後に赤い花が散在してるのとか、冒頭で娘役の女の子がめちゃくちゃしっかり正面からカメラを見>>続きを読む

ブバ(1930年製作の映画)

4.4

これめっちゃよかった。画がすべてキマりすぎていて民族誌としても純粋に美的な映画としても申し分ない。モノや動物と人間が画面の中で等価なものとして有機的に作用しあって物語を組み上げていく、映画の映画たる喜>>続きを読む

祇園の姉妹(1936年製作の映画)

4.3

おもちゃはんの男はんへの批判がえろうきつうて男はんとしては肩身の狭い思いして見なあきまへんどした。それはそれとしてかなり好きなタイプの溝口でよかった。人物が位置を変え、カメラがそれに応えてわずかに動く>>続きを読む

浪華悲歌(1936年製作の映画)

4.4

「扉は見る者に対して閉じられている。つまり、あなた方はこの映画のなかに入れないのです。その時から、入り口の扉を開けることができない。別の言い方をすれば、この映画、この世界に入らない方がよいのかもしれな>>続きを読む

私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

3.5

全裸監督。仕上がりが面白いかどうかは別として、何か創作を始めようというときにまず自分の触知できる領域、自分を取り巻く四囲の環境から始める人は信頼できると思う。長回しのフィックス撮影、アカペラの歌、異性>>続きを読む

囚われの女(2000年製作の映画)

3.4

びっくりするぐらい話がどうでもよかった。ふつうにキモチワルイ。表彰式行かないっつってんのに何で話通じないんだよ。最後の4カットくらいは異様なクオリティで鳥肌立ったけどほんとにそこだけだった。

アンナの出会い(1978年製作の映画)

4.2

「世界の車窓から」2時間スペシャル。特に照明の使い方で空間の人工的な感じを際立たせるのが見事で、画面フィックスの長回しがほとんどなのに芸術映画っぽく見えないのはそのせいじゃないかと思う。思ったより社会>>続きを読む

湖のランスロ(1974年製作の映画)

4.2

これ何かめっちゃ面白かった。どうしちゃったの!?ってぐらいブレッソンぽくない瞬間が多発する。どの程度忠実なのかよくわからない美術もとても良い。ブレッソンの映画で人が笑ってるの初めて見たかもしれないがこ>>続きを読む

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.3

あざらし😢
ブレッソンもこんなの撮るんだなあという印象。画面を行き交う無数の下半身、塀に寄り掛かり後ろ姿の半分しか見えない人物、断片が作用しあって自律したリズムを刻むバスのシーンの編集など、洗練に加え
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リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス(2019年製作の映画)

4.7

この時代の西海岸ロックを振り返るとどうしても個人的な感傷に近くなるのは豊饒さの裏返しなので仕方ないと思ったら途中からコミックオペラ、ジャズ、メキシカンルーツにまで飛躍してその都度見事な歌唱を聴かせるの>>続きを読む

珈琲時光(2003年製作の映画)

3.8

台湾で撮ってる時からそうなんだけど物語のレベルで起きてることとは別のドラマがたぶんもっと微細なレベルで起こってるだろうなと思うし、そうじゃなきゃこんなところで終わらないだろうとも思うんだけど、それが全>>続きを読む

トゥキ・ブキ ハイエナの旅(1973年製作の映画)

4.2

筋がなんかよくわからなかったのとショットごとの飛躍が大きくて戸惑いつつではあるが珍しいものが見れて面白かった。溌剌としているが混乱せず非常に堅実にできている。牛バイクからの疾走をはじめとして不意をつく>>続きを読む

紅葉狩(1899年製作の映画)

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国立映画アーカイブの常設展ブキミすぎる。右に控えてるおじさんが出番まで微動だにしなさすぎて存在に気づかなかった、なんか反省してるんか?

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

4.2

別に決定的なものなど何も感じさせない画面に長回しで収められた人物が、母語だとしても追えるか自信ないくらいのかなり実務寄りのマシンガントークを繰り広げる、この持続は申し訳ないけど映画というよりZoom会>>続きを読む

ブンミおじさんへの手紙(2009年製作の映画)

4.1

たぶんめちゃくちゃ良かったんだけどこの辺から本格的に眠くてよく覚えてない。

その他
『Footprints』:コレも全くわからないけど心地よい。恐竜映画。
『La Punta』:タイの田舎道を走る車
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ワールドリー・デザイアーズ(2005年製作の映画)

3.8

偽の映画の撮影と称して撮影風景を映画にするというドッキリみたいな方法で全然ドッキリしない映画を撮る。2000年代のモー娘。みたいな格好の5人が深夜の森林で同じ曲で踊る映像を3回くらい見せられたので曲お>>続きを読む

エメラルド(2007年製作の映画)

4.0

なんだか『ヴェネツィア時代の彼女の名前』みたいなことをしてるなあと思った。仕事で羽毛ふとんの工場を見たことがあるのだけど、それを思い出した。

国歌(2006年製作の映画)

4.4

『世紀の光』が見れなくて凹んでたが代わりにコレが見れたのは僥倖だった。Chaibovon SeelukwaのThe Anthemという曲らしい。劇場全体が浄化された。

サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

4.0

浮世の憂さをディスコミュージックで吹き飛ばそうと思ったら逆に憂さを胃袋にパンパンに詰め込まれた。こんな話なん!?
構造的に挫折を宿命づけられた男性性が捌け口を見失って弱者に襲いかかることの惨めったらし
>>続きを読む

金の糸(2019年製作の映画)

4.2

全然スルーするつもりだったんだけど同じ予告を13回も見てしまったので何となく後に引けなくて見た。結論から言うと、期待したよりずっと良いものが見られた。電話の音声を流しながら踊る孫娘を窓越しにゆっくりと>>続きを読む

SPITZ JAMBOREE TOUR 2021 “NEW MIKKE” THE MOVIE(2021年製作の映画)

4.2

去年新宿で徹夜で見た。スピッツは初期からずっと最高なんだが最近は一定以上の水準の楽曲を間違いなく量産するメソッドみたいなものを見つけたぽくてそれがまた良い。けどスピッツのライブってレコーディング以上の>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.9

初パゾリーニ。次にくるショットが絶妙にこっちの予測を裏切ってくる自由自在な語りがよい。けどなんかよくわかんなかった。おばさんの空中浮遊は『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』の夕子ちゃんと完全に一致してた。>>続きを読む

ピクニック(1936年製作の映画)

4.5

戦慄。トーキーを見た気がしない。未完ってこれ以上なにをどうするつもりだったの??見終わってから知ったけど生バタイユが見れてラッキー。

猫と少年(1966年製作の映画)

3.7

オイ何でこんなこと思いつくんだ。乗ってきたところでコケるピアノ練とアホみたいな蝉の鳴き声がひたすら面白い。

熱海ブルース(1962年製作の映画)

3.9

市川崑『京』
托鉢僧が施しを貰って深々と礼をしてるところに冗談みたいなスピードで赤い車が走り込んできて轢かれそうになった坊さんが飛びすさるのがおもしろい。よく撮れたなこんな瞬間。

ドナルド・リチー『
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

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色々思いながら見たのに最後の方でちゃぶ台ごとひっくり返された。『世紀の光』の体操始まった時と同じ当惑。困る。頭の中どういうふうになっているのか。

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