セッセエリボー

エドワード・サイード OUT OF PLACE 4Kのセッセエリボーのレビュー・感想・評価

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「私は自分自身をいくつもの潮流の束であるかのように知覚しはじめている。誰もがあれほどまでに重要視する個人としてのアイデンティティよりも、そのような潮流であることの方をとりたい」

「すべてのイスラエル人には『根こそぎにされた感覚』がつきまとっている。彼らはひとつの民族だが、にもかかわらず奇妙にバラバラな印象を受ける。同じユダヤ人といっても、モロッコ、エチオピアなど、彼らの出自もその文化も大きく異なる。東欧のユダヤ人しか想像していなかった私にとって、イスラエルの多様性は驚きであった」

「サイードが『私はユダヤ人だ』と言ったとき、多くのユダヤ人は挑発と受け取った。我々はパレスチナかイスラエルか、アラブ人かユダヤ人かという二者択一を求められる。サイードが言いたかったのは、アイデンティティは選択できるということだ。彼にとってユダヤ人であることはひとつの思想であった」

(↑全部うろ覚え)