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暗黒街の弾痕のokawaraのレビュー・感想・評価

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)
3.5
「激しい不義の恋愛」と「ふたりだけの世界」を演出するためだけに、生まれたばかりの子どもを見捨てる展開を用意するのは、逃げの一手だろう。

ロマンチシズムは、絶対に叶わないからこそ成立する情緒なので、
「来世ならきっと」という希望の結末は、子どもを犠牲にする演出の欺瞞性も相まって、感心できない。

他が素晴らしいだけに、残念。
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