アメリカン・ヒストリーXのジョンのレビュー・感想・評価

デレクとその弟という極めて個人的な事柄にフォーカスして物語は進んでいき、終盤彼らの問題に一応の決着はつくものの、その後の展開は、個人の問題として解決しても社会が変わらないと物事は繰り返す、個人だけじゃなく社会を変えないといけない、というメッセージに思えた。

ただ、根本の解決にはならないかもしれないけど、イデオロギーの対立は、一対一なら個人間の友情で乗り越えられる問題なんだ、という希望も見せてくれ、そこが唯一の救いになっていると思う。