じゅり

アメリカン・ヒストリーXのじゅりのレビュー・感想・評価

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)
4.1
白人至上主義、人種差別って一体どんな事が起こってしまうのか、表面上しか自分は知らなかったんだと理解した。憎しみ怒りは連鎖して1度始めると止められない。悲しい連鎖。どれだけ自分が変わったつもりでも過去に起きた事は変えられない。逃げてばかりではなく立ち向かうと作中何度も言ってたけど、どっちにしろ暗い未来しか待ってない。個人対個人の争いじゃなくて人種の対立は、同時多発的に全世界で起こるんだから、本当に終わらない。差別したって意味が無い。でも1度始まってしまったら連鎖に巻き込まれる。「怒りは君を幸せにした?」「人生は怒りに身を任せるには短すぎる。」は、なるほどなあと思ったな。自分には当事者でないし、あまり身近な問題では無いのかもしれないけど、これを見てると本当に当事者の気持ちに少しは近づける気がする。
オラオラなエドワード・ノートン初めて見たけど、凄かった。へにゃちょこで優しい変な人みたいなイメージやったから、あんなむっきむきのごりごりにもなれる役者という仕事が凄い。あと、ダニーめっちゃ顔綺麗やなあとおもったらターミネーター2のジョン・コナー(エドワードファーロング)やった。スキンヘッドでも顔の整いようは隠せない。むしろ目立ってたわ。いい映画観ちゃったな。
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