だ

東京戦争戦後秘話 映画で遺書を残して死んだ男の物語のだのレビュー・感想・評価

4.0
これは大島渚流SFミステリーではないか。難解な展開であるものの、画がとにかく美しく、独特のテンポと間が他では観たことがないような世界観を演出している。アフレコ丸出しのセリフやあるはずの効果音がなかったり無いはずの効果音があったりする。会話劇の作り方や恐ろしい画力から『ラ・ポワント・クルート』を思い起こさずにはいれない。なるほど大島渚が日本のヌーヴェルヴァーグの旗手だということを実感した。セックスが終始虚無的なところがいい。
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