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十五才 学校IVのmikumiku1188のレビュー・感想・評価

十五才 学校IV(2000年製作の映画)
4.0
山田監督の文化勲章受章した時を機会に再見した学校シリーズの最終作。

学校シリーズ4作目。夜間中学・障害者学校・職業訓練校と描いてきましたが今回の舞台は学校ではなく不登校の中学生の成長を描いた作品です。不登校に陥っている少年が突然ヒッチ・ハイクの旅に出る。目指したの九州・屋久島。縄文杉の姿を見て自分を見つめ直す旅を目指した。
少年は数台のトラックを乗り継ぎ九州を目指す。様々な生い立ち・性格の人々と触れ合いを重ねていくうちに少年の心は変化していく。屋久島に着いた少年は女性ハイカーの指導を得ながら厳しい道のりを経て目的を完遂する。更に麓に住む独居老人の親子の触れ合いを肌で感じてから我が家を目指す・・・。

この少年は孤独な旅の中で知り合った数々の人々の生き様を通じて“学校”では習得できない成長を遂げる結果になっていると思います。シリーズ全体を通して今の学校教育に対して一石を投げかけている山田監督の思いを私はどれだけ受け止めることが出来ているか。
もう一度考え直したいと思います。
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