吐き気がするような警察宣伝映画でびっくり。こういうあからさまな警察宣伝映画って他にもあるんでしょうか？ まあ全然観たくはありませんけど。

幼稚で警察万歳な物語はもちろん、ズームの多用、やたら左右に振るカメラなどの画もウザかったけど妙にテンポがあって最後まで観てしまった。終盤の車とヘリコプターのチェイスはなかなか迫力があったし…。

ぽっちゃり君(←丸井太郎。藤巻潤の妹、宇津井健の嫁に対するナゾな女好きキャラは面白かった)がデモ隊にプラカードで殴られて警察愛に目覚めるなんて酷いエピソード。
さらに最悪なのは殉死した息子の遺体に向かって叱る宮口精二のエピソード。後で神社(←どこだったんだろう？)でフォローするけど、それでも酷い。

そもそも不良だった本郷功次郎が人情巡査のどこに心打たれて改心したのかが全く分からない。その巡査も関係ないところでトラックに轢かれるという事故死。思い返せば返すほど粗が出て来る酷い映画です…。

ラストのパレードからすると警察発足90周年記念映画か何かなのでしょうかね。

大江戸捜査網ではない。ザ・ガードマンの原点のよう。
千波丈太郎、杉田康と大映の悪役は女を簡単に叩き売りそうな酷薄な顔がいい。それが本郷功次郎ら美男警察官の相手だからマコト痺れる。ただし見明凡太郎や宮口精二のお涙頂戴話はハードボイルドには大きなマイナス。