二重
〈夢を共有する事を可能とした装置、DCミニ。セラピストの千葉はそれを使い、夢探偵“パプリカ”として夢の中を通じたセラピーを行っていた。
しかしDCミニが盗まれたことで、おぞましい夢の数々が現実へと近付いていく。〉
オセアニアの常識といえば？
今なお語り継がれる異色アニメ監督:今敏によるサイコSF作品。
終始序盤の発狂した所長みたいなテンションでやるんじゃないかという不気味な印象を持っていたが、展開自体はアクションサスペンスを軸とした正統派だったし、二面性という主題を反映した人間ドラマが特に良い。一部の描写が尖りすぎてるのはあるが。
世界の中に、また世界が広がっている。その構造の中で起きた不均衡の危機。虚構との付き合い方を説いた映画のように感じる
やっぱり何気ない会話シーンからの所長の発狂→パレードの流れがすっげぇ好き。うわ言かと思えば…
現実での犠牲者・被害がどうなったのか、ぼかされていてそれだけ気になる。家具化した人間とかさ…
