レクター博士が起こした事件唯一の生存者、大富豪メイスンはゲイリー・オールドマンさんが演じていました。顔面の皮膚を剥がされた(自身で剥がさせられたのですけど…)という設定なのでゴテゴテの特殊メイク、誰だか分かりませんでした。
クラリスはジョディ・フォスターさんに代わってジュリアン・ムーアさん。クラリスのイメージぴったり、観ていて違和感は感じません。知的、冷静沈着、そして強い。様々な困難が降りかかりますが決して折れません。
レクター博士はアンソニー・ホプキンスさん!怪演、めちゃくちゃ怖いです。今回はガラス越しじゃないし、知らない間にすーっと傍にいるのです。クラリスが窮地、困難に陥った際にそれが人為的なものだと判明しようものなら「Death Note」入り確定、あっという間に調理されてしまいます。
何でかな、猟奇的なシーンが多くて怖いのですが、後半にかけてその感覚が麻痺。クライマックスでは荒唐無稽な猟奇シーンで笑ってしまいました。もう怖すぎるシーンなんですが、その真剣なやりとりが喜劇にみえちゃったんです。
怖っ!っと思ったのは直接描写をしないシーン
クラリスの腕とレクター博士を手錠でつないでしまい、逃げられなくなったところー
クラリスに対し、レクター博士がカギを渡せと迫りますが、屈しないとわかった瞬間、腕ごと切断することを決断。「上か、下かー」「かなり痛いぞ」(即、包丁で切断)ドンっという音とともに(ここで音は恐ろしいBGMへ)クラリスが悲鳴を上げー
とか…。
ここまでくる間にこれでもかと、想像をかきたてられるシーンをミルフィーユのパイ生地みたいに重ねてくるからめっちゃ怖いのです。なんだろう、映像の映し方といい、BGMといい、セリフ少な目で映像と音でせまってくるあの感じがそれはもう怖い…。
怖さ過ぎて最後のほう、何かが決壊しちゃったのかもしれません。
もっかい観ようかな。