『王将』
リドリースコットはどこか、コレ!!という独自のテイストを感じにくい。
しかしそれは、悪いことではない。
将棋でいうところの、まさに王将。
どこか、堂々たる風格を感じさせるのだ。
今作で、僕はアンソニーの演技に取り憑かれていた。
そういった意味ではアンソニーは私の殻をナイフでこじ開けたのだ。
アンソニーが演じるレクター博士。
今回はレクター博士の恐怖的知性を垣間見ることはできない。
しかし、それでも物を見る時の目。
抜け目なく動く。
そこに無駄がない。
一瞬の出来事だ。
風のように。
頭をこじ開け脳みそを食べる。
こんな発想はいったいどこからくるのか。。