鹿shika

ロッキー4/炎の友情の鹿shikaのレビュー・感想・評価

ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)
3.7

再び世界チャンピオンに返り咲いたロッキー。そんな彼に、科学の力でアマチュアからプロ・ヘビー級のランカーとなったドラゴがロッキーに挑戦を申し出る。しかし受けて立ったのはアポロだった。エキシビジョンマッチでエンタメに溢れる試合になるはずだったのに、、

ついにロッキーがソ連へと行くぞ!!
そしてもうロッキーが大人すぎて大人すぎて!!
1作目からは考えられないよな〜〜

今作は永遠のライバルであった、アポロの死を受け入れなければならない。
こういう危険なスポーツをしているから、少なくとも最悪の事態を想定して、覚悟はできているはずだ。
しかし、それがエキシビジョンマッチで起こるなど、誰が想像できただろうか。

目立ちがり屋のアポロだからこそ、あの試合の前の歌やダンスが、ソ連の人たちの癇に障ったのだ。
さらにその前のインタビューでも、ジョークとは言え 言わなくてもいいような事をペラペラと話す。
それはロッキーと最初に戦った時にもそうであったが、今回はジョークで済まされない。
今作は二人の戦いでもあるが、国をかけた試合に発展してしまうのだ。
そりゃそうなる。

そして今度は、アポロの尊厳を守るため、ロッキーがソ連へ試合しにいく。
ロッキーが入場した途端、ブーイングの嵐だ。そりゃそうだ。
しかし14Rを周り、血まみれになりながら、何度も立ち上がる姿を見て、観客も彼を認め始める。
そして最終の15R、KO勝ちで勝利を決めた瞬間、ロッキーコールが巻き起こるのである。

そしてロッキーが言う、この台詞がとても痺れるのだ。

「観客は僕に憎しみを持ってて、僕はどうして良いのか分からず、
同じように憎しみを抱いた。試合が進むにつれて変化が起こった。
あんた達の俺への気持ち、俺のあんた達への気持ち。
今 ここで2人の男が殺し合った。しかし2000万人が殺し合うよりマシだ。
つまり言いたいのは、俺は変わり、あんた達も変わった。
誰でも変われるはずだ!!!!」

誰かこの台詞をプーチンの野郎に言ってくれんか?
あいつ『ロッキー』見た事ないんか?
あ、そうだ!ルドヴィコ療法で見せよう。
鹿shika

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