大木茂

ハーヴェイの大木茂のレビュー・感想・評価

ハーヴェイ(1950年製作の映画)
3.4
精神障害?クトゥルフ?ミステリー?
最後まで分かりづらくしている話だった

終始、ハーヴェイは居ないものとして描いているけど
主人公のアルコール障害、姉のヒステリー
医者の誤診などでこっちまで疑ってしまう様な場面が多数ある

幽霊とは違いダウドしか見えない設定だから証明しようがないのが面白い

見えないものが見える以外は完璧な人なのでストレスが無い人物でもある
ある人達に毎回お誘いしているのは実は社交が好きなお姉さんの為だったのかもしれないと思うと泣けてくる

訳の分からない奴は病院送りだってのも分かりづらいけど結構怖い描写でもある
精神科医助手の人綺麗だったな

次第に集団催眠になったり
実は自分も見えてたり、認めちゃってたり
と次第に難解になっていくんだけど
見えてる人にも優しくしようねってなれる映画なんだよね

ラストのトコはちょっと考えるけど
綺麗な終わり方だった

世の中では抜群に抜け目なくいるか
抜群に親切でいること
大木茂

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