のうこ

ロイ・ビーンののうこのレビュー・感想・評価

ロイ・ビーン(1972年製作の映画)
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大傑作!1人の男が1つの町を作り上げていく一代記もの。ペキンパーの砂漠の流れ者を思い出した。こっちはよりケレン味が強くて、だからこそ泣ける映画であった。その反面でポールニューマンが異常なほど好きな歌手に会いにいくためにわざわざ遠出したのに、暴漢に襲われて会えなかったりと、妙に現実的。帰ってくると妻が死に、町を去るポールニューマン。今まで熊を自分の町に向かい入れたり、よくわからん肌が真っ白なこれぞ悪党な奴を後ろから撃ち殺したり、めちゃくちゃケレンが強い映画だったのに、時代を経ていくごとに徐々に現実的になっていく。映画みたいに、あんな歌手どこにもいないんじゃないかという不安にさせられる。ラストは自分がそういうおとぎ話の中の人物のようになって、町に帰ってくる。泣いた。
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