新井浩文という役者を思い出して、この作品を初めて観た時と2回目に感じた事も思い出した。
新井浩文を認識したのは、いつだったか。
検索するのに入力すれば、予測変換一発で名前が出てくる。元役者という肩書きと共に。
初めてこの作品を観たのも、主演はじめ出演者達が魅力的だと感じたからでした。
キツめの性描写と救われない話に、
この作品の描きたかった事が汲み取れずに終わりました。
2回目、新井浩文出演作の行く末が不透明で観れなくなる前に、もう一度
今度こそ汲み取ろう、と挑戦するも
亡くなられた川越美和の姿と、
新井浩文が起こしたくだんの事件後でさらにどギツく感じた性描写に、狂気が足された。
新井浩文を思い出した3回目
肩書き元役者、唯一無二な存在だったのだと、ならば何故にあんなバカな事をしでかしたのか、との思いが強くなった。
作品で描かれた閉塞感、ぶっ壊れた倫理観。全員があらゆる欲望に忠実で傲慢。
人間に何を期待しているんだ
子どもは無垢だなんて、お花畑で生きてる側が勝手に決めた幻影だ
3回目にして、冒頭シーンがガツンと入ってきた。
公人が清廉潔白でいろとは言わない。
私たちがもっと称賛を届けていれたら、もっと高みにいる実感を得ていたら、
新井浩文という唯一無二の役者は、踏みとどまってくれたであろうか。
結末を観ながら考えていた。
多分、もうこの作品は見ない。