ムータ

ハリー・ポッターと謎のプリンスのムータのレビュー・感想・評価

4.5
『絶対の安心感と偉大な魔法使いの死』

複雑な1作。
暗黒時代が完全に復活し、全ての当たり前が当たり前じゃなくなってしまった時代。ハリーは偶然手にした『謎のプリンス』が所有していた本を見つけ魔法を学ぶ。
この謎のプリンスが最後にスネイプと解り
今まで犬猿の仲だったが先生と生徒の関係性である事は変わりなく、間接的なレクチャーする様子に感じ取れた。

また、ヴォルデモートがなぜ死なないのか
の謎が明かされ、その安心感の元に大胆な行動を取れる事がわかった。
ワンピースの緑牛が言ってた『差別や優劣が人を安心させる』言葉がふとよぎり
人が求める安心感の裏側にある汚い部分がなんとも言えない演出で表現していて心苦しい気持ちになった。
そして、最後に偉大なる魔法使いが死に
バッドエンドで幕を閉じるのだが
杖の継承の方法が安心感を抉る構成に
なっていて、繰り返し見た時に気づく部分も多く、見れば見るほど楽しめる
シリーズ6作目の1作でした。
ムータ

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