とんぺい

となり町戦争のとんぺいのレビュー・感想・評価

となり町戦争(2006年製作の映画)
3.2
小説を読んだとき、周りでは何も起こってない本当の日常なのに、紙面では戦死者の数が記され、確実に戦争が行われている。そんな恐怖感というか不思議な感じに引き込まれていきました。

今作はその見えない何か、でも確実に起きている恐怖というものがなかなか感じ取れなかった。まぁ、確かに難しいと思いますが。

でもこうやって書いていると、そんなことは我々の日常の中でもたくさん起こっているのかもしれません。政治だってそうかもしれない。存在は知っていても関心を示さないから身近に感じず、でも確実に物事は進んでいっている。そして気づいたときには取り返しのつかないことになっているのかもしれない。

今更ながら町役場の人たちのキャラクターが(駅員もそうだけど)妙に印象に残ってしまう。

2020.7.1.72本目