タクマ

デジモンアドベンチャーのタクマのレビュー・感想・評価

デジモンアドベンチャー(1999年製作の映画)
4.2
凄まじい作品。20分と言う短い時間の中に未知の存在に対する恐怖と好奇心もそれらと絶対に共存は出来ないと言う哀愁と成長も描いてる。洗練された劇画の演出で怪獣映画としての終盤も破壊力抜群。これがアニフェスの中で公開されるって凄い時代だよ。傑作。
確か同時上映が「遊戯王」で公開時に兄に連れて行ってもらってみた記憶があるが大人になって見てみたら子供の自分はとんでもないもん見せてもらってたんやなあっていう気持ちである。まだ見ぬ冒険へのワクワクとそれと切り離された現実との哀愁がデジモンの魅力だがそれをこの短い時間で自分の作家性と上手く調和しながら描ききる細田監督の手腕には素直に舌を巻くと言いたい。
あのエンディング曲はデジモンど真ん中世代のおっさんの自分が今聞いてもやっぱり涙が出そうになった。
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