うめ

おと・な・りのうめのレビュー・感想・評価

おと・な・り(2009年製作の映画)
3.9
見た事がなくても

壁の向こうから聞こえてくる

歩く音

コーヒー豆を挽く音

口ずさむ歌

何かは伝わる

だから

こんな形もあってもいい

好きの形って自由なんだから



意にそわぬ名声に悩むカメラマン
足掻く岡田准一も良いのだが他にもハマる人はいそうな気がする
この映画は
一流の花屋さんでありながら葛藤する
麻生久美子があってこそ
穏やかで儚げな雰囲気ながらしっかりと線を引ける強さも感じさせてくれます
そんなお隣さん同士が暮らす音が筒抜けのアパート
こんなに聞こえてしまうのは…さすがに問題じゃないだろうかとも思うが
それで成り立っているのだからしょうがないか
谷村美月の元気さは
やや空気をやや損なっている感じがしたかな
その点は市川実日子はさすが
どんな作品にでもとけこむんですから
岡田義徳もなかなかやる
やっぱり上手いな〜
他にも
池内博之
平田満
森本レオ
とよた真帆
ツボを押さえたキャスティング


“お隣”にかけた“音鳴り”のダブルミーニングが活きるエンディングがすごく素敵です
うめ

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