ツクヨミ

インデペンデンス・デイのツクヨミのレビュー・感想・評価

インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)
5.0
エイリアン侵略と不変な人間愛。
地球に突如謎の巨大未確認飛行物体が襲来、格大都市を次々に襲い始める。人間はこの脅威にどう立ち向かうのか…
ローランド・エメリッヒ監督作品。王道SFアクションディザスター大作である今作はどんな時に見ても私をワクワクはらはらさせ涙を流させてくれる作品だ。エイリアンが地球を侵略し壊滅状態に陥る各都市、それに対抗するためにアメリカが中心となり世界が一丸となり反撃に出るという単純明快で王道なストーリー。元パイロット乗りの大統領が最終決戦で前線に復帰し戦う、頭がおかしいと言われ家族からもダメ親父認定されている男が家族を救うために命をはった特攻を仕掛けるなど、すごく王道で90年代アメリカ大作主義溢れる作風はやはり私が映画好きとなった原点であると再認識した。
やはり今作は流石のハリウッドの破壊王ローランド・エメリッヒの代名詞である。巨大宇宙船のビームで荒廃する大都市、エイリアンの襲撃で破壊される軍事基地など破壊描写がVFX感強く堪らないインパクトを与えてくれる。そしてそれに対抗する後半の怒涛の展開と緊迫感溢れるクロスカッティングによる反撃、大統領の人類独立宣言演説はめちゃくちゃ熱くなるしテンションが爆上がりな仕様。そして訪れるケイスの特攻に涙し人間愛溢れるラストが大カタルシスを生み出す。構成や展開に無理がありすぎるなど言われようが私はこの映画が大好きだ。
またデイヴィッドのパソコン起動画面がHAL9000だったり小ネタもあって楽しい。アクション大作の中でもこんなに単純明快で熱く楽しく涙できる作品は唯一無二な気がする。
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