Tanuki

007/リビング・デイライツのTanukiのレビュー・感想・評価

007/リビング・デイライツ(1987年製作の映画)
4.1
ティモシー・ダルトンボンド初登場作。ダークでシリアスな雰囲気と聞いていたけど、感情表現豊かで情に熱いエモみのあるボンドだと思った。ボンドガール、カーラとの距離の詰め方もわりと紳士的。ストーリーは見どころがたくさんあるし、結構面白かったです。

ボンドの「人を人とも思わない」雰囲気をダルトンボンドはまとってないので、人を殺して嘲笑うような台詞言ったりしないし、仲間が死んだら悲しむし、年下の女性が大切にしているチェロを大事に抱えて雪山を滑り降りられる人なんだな…と思った。

一方、偏屈で内向的な人にも見える不思議なバランス。ビジュアルがとても好みということもあり、ダルトンボンドを見ているだけで全く退屈しなかった。ストーリー的には、コスコフとウィテカーの俗物っぷりが小気味よく、レジスタンスと共闘する展開もアツくて良かった

アフガニスタンのレジスタンスのリーダー、カムランの描写は新鮮で、ボンドが訪れる欧米以外の国の現地の人物を、あれほど中身のあるキャラクターに描くのって珍しくない?リーダーシップがあって、ボンドと対等にコミュニケーションがとれる、好人物に描かれてる。

てか、キャラが出てくるたびに「う、美しい…」ってなったので、キャスティング担当者と私の趣味が被ってた可能性。フェリックス・ライターもハンサムすぎて誰!?ってなった。
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