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トーク・トゥ・ハーのTPのネタバレレビュー・内容・結末

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

 入院し約半年後に死んでしまうリディアに対し、4年間、常にベニグノが相手の好きだったことを話し、通常の日常会話をしていたアリシアは奇跡的に回復を見せる。ここに映画の主題があるのだが、問題はベニグノがストーカーじみていることだ。
 ずっと母親の介護を続けてきたベニグノは働きに出たことも女性関係を持ったこともない。母が死に、向かいのダンス教室に通う、若く美しいアリシアに恋をし、彼女の交通事故を機に看護士となった。
 植物状態の彼女に対し4年間彼のしていた行為は愛にあふれた素晴らしいことではあっても、強姦し、結婚したいという気持ちは決して許されるものではないだろう。

 張り詰めた雰囲気、堅実な演技と、久しぶりに良質のヨーロッパ映画を観たという感じ。しかし、女優二人は魅力的(特にアリシア役のワトリングが美しい)だが、男優二人は地味で映画向きではないので、テレビドラマみたいな小作っぽい雰囲気になってしまった。
 また、どうしてもベニグノの行為自体には共感できないので評価的にはこれくらいになってしまう。
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