2009年に公開していた時、母が先に見てあなたは見ない方がいいわと言いながらひどく感銘を受けていた印象が記憶の片隅にあった。母とは翌年のアジョシを一緒に見に行った。今思えばウォンビンが好きだったのかも。
11年越しに見て、やっと母が一緒に見たがらなかった事に合点が入った。
子を愛するあまりに歪んでしまった母の姿と、子供がたまに放つナイフのように鋭い言葉。
知的障害の息子に殺人疑が掛けられ、母は必死に記憶を蘇らせようとあの手この手使う。
息子が思い出した記憶は「母ちゃん、僕が5歳の時殺そうとしたよね」
息子よりさらに知的障害が酷い孤児に母が号泣しながら罪をなすり付ける話。