のぶ

パラダイス・ナウののぶのレビュー・感想・評価

パラダイス・ナウ(2005年製作の映画)
4.5
2人の青年が爆弾による自爆攻撃を行うまでを追った話。
まだ迷いのあるサイードとやる気満々のハーレドの2人の対比を主軸においている。

以下のセリフが胸に突き刺さる
「平等に生きられなくても平等に死ぬことはできる」
「奴らは空爆する。俺たちは自爆しかない。まったく違う」
「何をしてもイスラエル軍のほうが常に強いのよ」
「占領下の日常は牢獄と同じだ」

自爆攻撃を止めてほしいんだという監督のメッセージがこめられてある、しかし、単純にこの映画は自爆攻撃を否定しない、自爆攻撃はただの過激な連中による異常な行動だと、簡単に言える資格は我々にはない。
彼らにとっては踏みにじられた尊厳を守るための手段の一つなのだ。

映画では滅多に泣かないのに3回も泣いてしまった。
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