だんぷまみず

遊星からの物体Xのだんぷまみずのレビュー・感想・評価

遊星からの物体X(1982年製作の映画)
3.4
閉鎖空間での異生物侵略による、怪物×人間のダブル恐怖なお話。

南極のアメリカ基地に突然やってきた謎のノルウェー基地隊員。その基地を調査しにいくと、謎の調査の痕跡が。実は隊員が追っていた犬が、地下から掘り起こされた異生物が変化した怪物。そこからは始まる怪物と、疑心暗鬼による人間同士の戦い。

怪物(=The Thing)の造形が凄い事に。これ色んなところでフォロワーっぽいのあったけど、これが元祖?あらゆる生物と同化できる能力で、日常全ての物が怪物になる恐怖。隣のあの子も実は怪物って、心理的恐怖と単純にエグすぎる見た目の恐怖のダブルパンチ。

謎を解決する気はないので、とにかく緊張感を煽るシーンの連続。誰が怪しいとか考えても、全員アリバイもクソもないので誰でも犯人。体液だけで乗っ取られるんだし、どうしょうもないね。展開もう一捻りくらいできそうだなと思ったり。

とにかく次々色んなギミックが出てくるビックリ箱みたいな展開でとても良かった。冒頭シーンのチープな感じと、手の凝った怪物の造形の差が凄い。80年代。

ラストはこれでないとって感じの謎を残したラストなのがさらに良い。この騒ぎの中どっかで寝とったんか。