なかた

地獄の黙示録のなかたのレビュー・感想・評価

地獄の黙示録(1979年製作の映画)
3.8
【ベトナム戦争×ゴッドファーザー監督】
戦争のカオスさ、恐ろしさを感じられる一方、
終盤にかけて物語自体もカオスになり
物語的な魅力は弱い。

しかし、

『この映画はベトナム戦争ではない。』
『この映画自体がベトナム戦争だ。』

と言われるように、
戦争のように混沌とした製作秘話などと
一緒に味わうことで深みが増す作品だと思う。


◆概要
「ゴッドファーザー」シリーズで
世界的成功を収めた
フランシス・フォード・コッポラ監督が、
1979年に発表した傑作戦争映画。

ジョゼフ・コンラッドの
小説「闇の奥」を原作に、
舞台をベトナム戦争下のジャングルに
移して戦争の狂気を描き、
第32回カンヌ国際映画祭で
最高賞パルムドールを受賞。

過酷で困難を極めた撮影時のエピソードは
伝説的であり、その過程はドキュメンタリー
「ハート・オブ・ダークネス
コッポラの黙示録」(91)で描かれている。

◆あらすじ
サイゴンのホテルに滞在していた
アメリカ陸軍のウィラード大尉は、
軍上層部からカーツ大佐の暗殺を命じられる。

カーツ大佐は任務で訪れたカンボジアの
ジャングル奥地で勝手に自らの王国を築きあげ、
軍から危険人物とみなされていた。

ウィラード大尉は部下たちを連れ、
哨戒艇で川をさかのぼって
カーツ大佐の王国を目指すが、
その途中で戦争がもたらした
異様な光景を次々と目撃する。
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