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好きだ、のRのレビュー・感想・評価

好きだ、(2005年製作の映画)
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悪くないけど、時が経つとどんどん記憶から消えてしまう。
物語だけでなく、その時感じた感情も。
水の音、砂利を踏む音、風の音…映画では聞かない音が入っているのと、菅野よう子さんの音楽と曇り空がいい雰囲気。
昭和からある古い小劇場で、くたびれてるベルベットの座席に深く腰掛けてまったり観たら心地よいだろうな。

高校生の物語と思ってたら後半は目線が入れ替わって17年後。
なかなか設定がロマンチック…と思ったけど
17歳も34歳もいい意味でも悪い意味でも変わってなさすぎる。
正直17歳はエモーショナルに見えるのに、
34歳だと、大きな事が起こらないとその一言が言えないのが、ストレスになってくる。
監督の意図として成功かもしれないけど、私は17歳のあの酸っぱさを短編作品くらいで観せてもらえたらと思ってしまう。
俳優陣が良かったから尚更後半に物語っぽくさせたのは、いい転換になったとは思えなかった。
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