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世界名作童話 白鳥の湖のmitakosamaのレビュー・感想・評価

世界名作童話 白鳥の湖(1981年製作の映画)
3.4
アマプラにて。タイトルの通りチャイコフスキーのバレエの演目“白鳥の湖”のアニメーション化。オリジナルの悲劇で終わるバージョンではなく、いわゆるメッセレル版と呼ばれるハッピーエンドのバージョンですな。

良い感じで児童向きのわかりやすい作風に仕上がってる。
一番の要因はリスのカップルでしょう。王子ジークフリートとオデットとの遣り取りをいちいち解説してくれる。コメディリリーフとストーリーテラーを兼ねてるんだよね。クドいくらいだが、子供に優しい演出。

悪魔ロッドバルトはデップリしたオッサン。
全体の作風もそうだが、ロッドバルトのデザインからして今作が東映版“長靴を履いた猫”を踏襲しているのは明白!
ロッドバルトが妙にアクティブに走り回るのは長猫の魔王ルシファそのものだし、舞台となったお城の雰囲気もそう。

しかし、だからこそ彼の名作・長猫と比較してしまうなぁ。長猫と比べるのも酷だが、どうしてもアニメーション作品として見劣りしちゃうのは致し方無いなぁ。なまじ似てるんだもんな。

とは言っても白鳥のヒナが卵から孵ってバレエを踊るシーンとか、悪魔の娘オディールがそこそこカワイイとか、見所も結構あるのはポイント高い!
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